塩化物イオン  200mg/L以下

塩化物イオンは、水中に溶存している塩化物中の塩素のことで自然水中に含まれ、地質や海水の浸透、下水、家庭・工場排水等の混入によって増加することがあり、味覚を損なう原因となります。
塩化物イオンは硝酸銀と反応して塩化銀の白色沈澱を生ずる為、測定にはこの性質を利用した硝酸銀法(モール法)があります。多量の塩化物イオンは水に味をつけたり、鉄管等の腐食を促進する傾向があります。
塩化物の毒性は陽イオンの種類によって異なっており、塩化物イオン自体の毒性は知られておりません。しかしながら、2.5g/L以上の濃度の塩化ナトリウムを含む飲料水を過剰に飲用していると高血圧症を引き起こすと報告されています。

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