鉄及びその化合物  0.3mg/L以下

鉄及びその化合物は、自然水にも含まれ、水道水では鉄管に由来して検出され、高濃度になると不快な臭味を与え、布地や器物等を赤褐色に着色する原因となります。 鉱山排水、工場排水から混入することもあります。
クラーク数は4.7で、酸素、珪素、アルミニウムについで地球で4番目に多い元素であり、地表水中ではFe(OH)3として懸濁して存在しています。
又、泥炭地等の有機物の多い所ではコロイド性の有機錯体として存在します。
0.3mg/L以上溶解すると、水に色がつきはじめ赤水の原因となり、臭気や苦味を与えます(0.5mg/l)。鉄は栄養上、1人1日当たり約10mg以上必要とされています。
鉄塩の毒性はLD50(マウス経口)300〜600mg/kg、LD50(ラット経口)800〜2,000mg/kgです。急性毒性は、うつ病、昏睡、呼吸障害や心拍停止等があります。

文字サイズ変更 小 文字サイズ変更 中 ウインドウを閉じる
東京環境測定センター ロゴ
© 2012 TOKYO ENVIRONMENTAL MEASUREMENT CENTER