臭素酸  0.01mg/L以下

臭素酸は、原水中の臭化物イオンが高度浄水処理のオゾンと反応して生成され、 自然水中には殆ど含まれておりませんが、生活排水や工場排水から混入することがあります。
臭素酸の最も一般的な形態が臭素酸カリウムと臭素酸ナトリウムで、臭素酸カリウムは小麦粉改良材として、臭素酸ナトリウムは分析用試薬、毛髪のコールドウェーブ用薬品等に使用されています。
又、消毒剤としての次亜塩素酸ナトリウム生成時に、不純物の臭素が酸化され、臭素酸が生成されます。
臭素酸の毒性影響には、腹痛、中枢神経系の機能低下、呼吸困難、肺浮腫、腎機能低下、聴覚障害等及び発癌性が報告されており、人が摂取すると消化管から速やかに吸収され、肝臓でグルタチオン抱合された後臭化物に還元されます。
臭素酸を、IARCでは実験動物の発癌性に関しては十分な証拠があるとして、Group2Bに分類しています。

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