硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素  10mg/L以下

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、自然界のどこにでも存在しますが、窒素肥料、生活排水、下水等の混入によって河川水等で濃度が高くなることがあります。
窒素肥料や防腐剤等に使用されます。高濃度に含まれると幼児のチアノーゼ症の原因となる場合があります。
※硝酸態窒素 水中の硝酸イオン(NO3−)及び硝酸塩に含まれている窒素のことで、硝酸イオンは有機及び無機の窒素化合物の最終的酸化形です。硝酸態窒素を多量に含む水を摂取した場合、体内で細菌により硝酸塩は亜硝酸塩へと代謝され、亜硝酸塩は血液中でメトヘモグロビンを生成して呼吸酵素の働きを阻害しメトヘモグロビン血症を起こします。
※亜硝酸態窒素 水中の亜硝酸イオン(NO2−)又は亜硝酸塩に含まれている窒素のことで、水に混入したアンモニア態窒素が酸化されて生ずる場合が多いのですが、硝酸態窒素の還元によって生じる場合も多く、亜硝酸塩は赤血球のヘモグロビン(体内組織へ酸素を運搬する)と反応してメトヘモグロビンを生成し、呼吸酵素の働きを阻害するメトヘモグロビン血症を起こします。
体内で硝酸態窒素は亜硝酸態窒素へと速やかに変化する為、水道水質基準は硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の合計量となります。

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